2025年夏の就航を予定しているサウジアラビアの新興航空会社リヤド航空は、旅行業界向けにテクノロジーサービスを提供しているFLYRと戦略的提携を結んだ。
先ごろ開催された航空・空港の国際カンファレンス「フューチャー・トラベル・エクスペリエンス・グローバル」では、同社の顧客体験部門Vice PresidentのAnton Vidgen氏(写真)が登壇。両者の戦略的提携の内容を語った。
リヤド航空は、この提携を通じて、”デジタルファースト”を実現し、乗客が自分のスマホでさまざまなタッチポイントをもてる機能を導入する計画だ。それにより、乗客は、自分のスマホひとつでシームレスに予約やプラン変更することができるうえ、フライトの機内サービスはもちろん、同航空の付帯サービスからホテルやアクティビティまで、旅行に必要なすべてのものにワンストップでアクセスできるようになる。
また、リアルタイムに新商品を提供するほか、AI機能によって、超パーソナライズされたオファーを提供していく。
リヤド航空のプラットフォームは、国際航空運送協会 (IATA) が推進する「ONE Order」基準に基づいて設計される。ONE Orderとは、航空チケットとその他の旅行商品を1つのオーダーIDとして扱う方法。これにより、従来の複数の予約番号やチケット番号を使用する必要がなくなり、すべての情報が1つの場所にまとめられることになる。
今回の締結を受けて、リヤド航空のトニー・ダグラスCEOは、「最新のテクノロジーを活用して、真にパーソナライズされたシームレスな旅行体験を提供していく。旅のあらゆる段階で、あらゆるタッチポイントであらゆる選択肢を提案していく」とコメントしている。