カナダへの日本人旅行者の構成がかわりつつあるようだ。これは、2012年の日本人旅行者の年齢統計によるもの。カナダ観光局(CTC)日本地区代表のモリーン・ライリー氏は、このほど開催された旅行会社向けの「カナダセミナー」で明らかにし、こうした統計や個人旅行化を視野にいれた旅行商品の造成をセミナー参加の旅行会社に訴えかけた。
同氏によると、2012年のカナダへの旅行者は初めて55歳以下がボリュームゾーンになった。具体的には24歳以下が17%、25~44歳が25%、45~54歳が38%、そして55歳以上が22%。従来、55歳以上のシニア層が若年層を上回る旅行者であった数値が逆転した格好だ。なお、この数値は留学目的の旅行者は含まれていない。
このように年齢構成が変わった理由について、ライリー氏はオーロラ鑑賞の旅行者が増えたこと、修学旅行が増えたこと、個人旅行化がすすんだことを挙げた。さらに、個人旅行増加の理由については、体験を求める旅行者が増え、その内容が多様化している点を指摘。こうした旅行者の多様化したニーズをとらえ、同氏は「若い人向けのパッケージを作ってほしい」と旅行会社に呼びかけた。
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