クロス・マーケティングが実施した「ゆるキャラに関する調査」によると、認知度1位は「くまモン」(96.9%)、2位は「ふなっしー」(91.2%)で、それぞれ9割を超えた。性年代別では20代・30代女性は全般的に認知度が高く、例えば全体5位の「バリィさん」(48.3%)でも、それぞれ7割を超える認知度だった。
ゆるキャラの活動イメージは「地域のPRに貢献している」(そう思う合計:86.9%)、「地域のマスコットとなっている」(同84.5%)、「地域のイメージアップに貢献している」(同74.4%)、「人々の地域に対する愛着をもたらしている」(同73.2%)と高く、ゆるキャラの観光PRへの活用に対しては「賛成」(77.3%)が約8割と肯定的。特に、女性20代は90.0%、女性30代は84.0%となっていることから、認知度の結果と合わせ若年層女性ほどゆるキャラの訴求効果が高いとしている。
なお、居住経験や親族の出身地、観光訪問が多いなどの「なじみのある都道府県」を聞いたところ、調査対象地域(1都3県)を除き、1位は北海道(21.4%)、2位は京都府(18.3%)、3位は大阪府(18.1%)という結果となった。くまモンの熊本県は4.9%、せんとくんの奈良県は7.0%だった。
【ゆるキャラ認知度ランキング】
- くまモン 96.9%
- ふなっしー 91.2%
- せんとくん 84.5%
- ひこにゃん 84.1%
- バリィさん 48.3%
- ぐんまちゃん 27.9%
- にしこくん 17.1%
その他 13.7%
名前を知っているキャラクターはいない 0.7%
▼アンテナショップも訪問意向に効果あり
一方、同調査ではあわせて「アンテナショップの利用」に関する調査も実施。利用したことのあるアンテナショップは1位が北海道(50.9%)、2位が沖縄(36.3%)で、3位の新潟(12.3%)以下を引き離す結果となった。アンテナショップを利用した地域の印象については、「その地域の名産品を購入したくなった」(そう思う合計:79.4%)、「その地域への興味・関心が高まった」(同67.2%)、「その地域に行ってみたくなった」(同64.5%)となっており、アンテナショップの利用で地域への関心や訪問意欲が高まる傾向があるようだ。
▼自治体の観光用ホームページ、参考情報に「おみやげ・特産品」も
調査対象者の旅行経験者のうち、自治体の観光用ホームページを認知しているのは72%。閲覧経験の割合が高かったのは「北海道」(29.1%)、長野県(17.2%)、京都府(17.2%)、沖縄県(15.8%)で、参考になった情報としては「観光スポット」(88.5%)のほかは「おみやげ・特産品(51.2%)、飲食店(40.3%)、交通情報(33.2%)などとなった。