JTB総合研究所が女性を対象に実施した「女性の時間の使い方と旅行に関する調査」で、アベノミクス効果による生活の影響について、全体の61%が「収入に変化がない」と回答した。「収入が増加した」は11.4%だった。
年代別では若年層の方が収入増加を実感しており、20代の18.4%が、収入増加を実感。全世代で最も高い結果となった(「収入は増加し、使うお金も増えた」や「収入は増加し、使うお金は今まで通り」、「収入は増加したが、使うお金は減った」の合算)。一方、30代は「収入は変わらず、使うお金は増えた」、40代は「収入は減少し、使うお金は増えた」が他の割合より高かった。
消費増税については、「普段の生活はこれ以上切り詰められないので、欲しいものを控えるようになった」との回答が29.8%と最多だった一方で、「特に消費増税の影響はない」が24.0%と2番目に多かった。来年10月予定の税率10%への引き上げに対する不安は大きく、「生活は苦しくなると思う」が38.8%と約4割を占めた。趣味や旅行の消費については「機会を減らした」が15.7%、「1回当たりの単価を減らした」が8.9%だった。
調査は2014年5月7日~8日まで、過去3年以内に宿泊を伴う国内旅行または海外旅行へ行ったことのある20歳~64歳の女性2060人を対象に実施。居住エリアは首都圏、中京圏、関西圏。