日本政府観光局(JNTO)は2015年度のビジット・ジャパン「官民連携事業」で、10件の事業アイディアを事業化することを決定した。官民連携事業はオールジャパン体制での外国人観光客誘致拡大に向け、民間企業や団体などの海外ネットワークやブランド力、キャラクター、ノウハウを活用すべく実施するもの。
2015年1月15日~2月10日に実施した公募には、144件の応募があった。今回は、「海外の有名料理人などを活用した日本各地の食材を通した情報発信やそれらをコンテンツとするツアー造成による誘客促進」や、「海外のインフルエンサーのネットワークを活用した、日本ならではのコンテンツに特化したプロモーション」などが選ばれている。JNTOでは今後、具体的に事業化するための企画競争を実施する。決定した10案件は以下の通り。
【平成 27 年度ビジット・ジャパン「官民連携事業」で事業化するアイディア案(概要)】
- 地方に根差した国内スポーツと連携し、外国人選手の活用等により海外でのイベントや情報発信等を行うことによるスポーツツーリズム及び地方訪問の促進
- 海外の大型商業施設や現地日系企業等と連携し、現地日系企業のブランド力や海外ネットワーク等を活用した訪日促進イベント・キャンペーンによるオールジャパン体制での訪日プロモーション
- 海外の有名料理人等を活用し、日本各地の地酒や食材の体験を通じた情報発信や、それらをコンテンツとする訪日ツアー商品を造成することによる地方への誘客促進
- 免税やセール等の日本全国のショッピング情報を集約して発信することによるショッピングツーリズム促進と、ショッピングイベントの開催等による訪日外国人による消費額の拡大
- ブランド力のあるメーカーと連携して最新の映像技術を利用し、メーカーの海外販売ネットワーク等を活用した訪日プロモーション
- 日本各地の産業遺産群を活用し、地域と連携して、周辺の観光情報と併せた情報発信等による訪日プロモーション
- 海外の和食レストランのネットワークを活用し、日本食と日本各地の魅力を訴求する訪日促進イベント・キャンペーンの実施による地方への誘客促進
- 国内のユニークベニューを活用し、伝統文化等のクールジャパンと連携したイベント情報の発信等を通じた訪日プロモーション
- 海外の多数国のインフルエンサーのネットワークを活用し、映像やWEBにより、日本ならではのコンテンツ(温泉、食、美容等)に特化した訪日プロモーション
- ラグビーワールドカップ2015イングランド大会の機会を活用し、世界中から集まるラグビーファンと英国人向けに日本の魅力を発信