観光庁は、2015年7月(第2次速報)と8月(第1次速報)の宿泊旅行統計調査の結果を発表した。
それによると、2015年7月ののべ宿泊者数は前年比10.9%増の4632万人泊。そのうち外国人は同58.4%増の682万人泊となり、調査開始以来最高を記録した。のべ宿泊者全体に対する外国人の割合は14.7%となっている。
また、2015年8月ののべ宿泊者数は前年比1.4%増の5500万人泊。そのうち外国人は同60.3%増の606万人泊、のべ宿泊者全体に対する外国人の割合は11.0%だった。
宿泊者数の遷移は以下のとおり。
外国人の出身地別にみた割合では、中国が7月に110.6%増、8月に124.2%増といずれも2倍以上の大幅な伸びをみせた。また、香港(7月62.3%増、8月70.3%増)やフィリピン(7月66.4%増、8月65.8%増)、韓国(7月52.5%増、8月55.6%増)などの増加も顕著となっている。
なお、2015年7月をベースにした外国人ののべ宿泊者数をみると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)では前年比55.6%増となっている一方、地方部は63.3%で推移。地方部の人気が高まっている様子が明らかになった。
なお、客室稼働率では、7月のシティホテルが82.2%。ビジネスホテルが78.1%、リゾートホテルが61.1%となり、いずれも7月単月として過去最高を記録。8月はシティホテルが84.9%、ビジネスホテルが80.1%、リゾートホテルが74.1%となっている。