自治体とゲーム会社が連携協定、岩手県が位置情報ゲームで観光客誘致へ

岩手県とゲーム会社のモバイルファクトリーは、岩手県の地域活性化に協力していくことで連携協定を締結した。協定内容は、モバイルファクトリーが提供する位置情報ゲームで岩手県内の観光・文化情報を発信することと、ゲーム利用者の満足度を向上させるための活動で双方が協力するもの。実際に現地を訪れて体験する位置情報ゲームで、新たな観光客誘致を目指す。

このほど開催された連携協定の締結式で、岩手県副知事の千葉茂樹氏は、ゲーム上で県産品など地域情報を発信することで地域活性化につながることに期待する姿勢を示した。今後は、O2Oに積極的な同社との連携で交流拡大につなげたい考えだ。

モバイルファクトリー社の宮嶌裕二CEOは、自治体との提携で「新規ユーザーの取込みや満足度の向上を図りたい」と語り、今後の活動への意欲を示した。同社によると、現在、他自治体とも同様の展開を議論しているところ。こうした協定や連携を全国の自治体、企業に拡大することで位置情報ゲームを活性化させる方針だ。

第1弾の取り組みでは、日本全国の駅を集めて回る駅収集位置情報ゲーム「ステーションメモリーズ!」と連携。このゲームは、日本全国の駅やゲーム鉄道路線を網羅することを目指すゲームで、今回の連携によってユーザーに特に岩手県を訪れてもらう内容を予定している。

両者は2015年1月~3月にかけて三陸鉄道の復興支援でコラボイベントを開催。三陸鉄道の駅に到達することでプレゼントを提供するもので、期間中に約400名の訪問実績をもつ。第1弾の取り組みでは、倍増を目標としている。

なお、同社は、観光関連で様々な企業と位置情報ゲーム・O2Oでコラボレーションを実施している。最近のコラボレーションは以下のとおり。


トラベルボイス編集部:山岡薫

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