トリップアドバイザーはこのほど、同サイトの利用者を対象としたクチコミの利用動向調査を実施した。この調査は、旅行関連の調査会社フォーカスライト社がトリップアドバイザーから受託して実施したもの。調査対象は、世界17か国のトリップアドバイザーのユーザー1万4991名(うち日本人1357名)。調査機関は2015年4月8日~29日。
それによると、宿泊施設を選ぶ際に毎回クチコミを参照する人は53%と過半数を占めた。また、約8割の79%が「6件以上のクチコミを読む」ことが判明した。
一方、レストランを選ぶ際は27%、観光施設については21%が「毎回クチコミを参照する」と回答。宿泊施設選定時の約半数にとどまる結果となった。
参考にするクチコミ件数もレストランでは58%、観光施設では47%が「6件以上のクチコミを読む」と回答。特に宿泊施設の選択時にクチコミが重視される状況が明らかになっている。
ケース別のクチコミ利用状況は以下のとおり。
それぞれのケースで参照するクチコミの件数は以下のとおり。
クチコミを参照にするスタンスは、「最新状況を知りたいので、ポジティブでもネガティブでも、新しいクチコミに注目する」(43%)が最も多く、次いで「色々な人の意見を知りたいので複数のページに渡って多くのクチコミを読む」(30%)、「複数ページでタイトルと初めの数行をざっと見て自分に関係ありそうなクチコミを読む」(9%)の順だった。これにより、利用者が最新のクチコミを多く参照しながら、自分にとって最適な情報を判断しようとする傾向が明らかになっている。
なお、トリップアドバイザーは今回の調査結果を受けて短編動画を制作。クチコミが旅行者に与える影響をわかりやすく表現している。