日本航空(JL)と日本医師会は2016年2月3日、医師の資格を持つ利用者の事前登録制度「JAL DOCTOR 登録制度」を開始した。機内での急病発生時に客室乗務員が直接声をかけ、迅速かつ適切な医療を行うことが目的だ。
JALはこれまでも、機内でのドクターコール(急病人発生時、機内に声をかけてその場で協力可能な医師を探すこと)に対応してくれた医師への賠償責任を担保する保険への加入を実施。24時間365日対応で機内から提携先のコールセンターに連絡して救急医からアドバイスを得るといった救急医療支援体制も構築している。また、AEDや血中酸素飽和度を測定するパルスオキシメーター、電子血圧計を国内・国際線すべてに搭載する取り組みを積極的に行ってきた(他社運航コードシェア便では一部の機器は不搭載)。
同社は、今後も機内での救急医療体制の質を高める工夫を進めていく考え。
なお、事前登録をおこなった医療従事者でも、飲酒や体調不良といった理由で対応が困難な場合は、客室乗務員にその旨伝えることで辞退することが可能。
JALでは、マイレージ会員でなおかつ医師資格証所有者に対し、下記専用ページからの登録を促している。