オリエンタルランドは東京ディズニーランドと東京ディズニーシーについて、2020年度までの開発計画の一部を決定した。2014年の経営計画「2023ありたい姿」で発表した目標実現を2020年度に前倒しするため、これまで発表した開発計画の一部を見直す。
東京ディズニーランドには、2020年春に「美女と野獣エリア(仮称)」をオープン。野獣の住む城やベルの住む村など映画の世界観が広がるエリアには、同映画をテーマにした日本オリジナルの大型アトラクションを導入。約8分間、ベルの冒険の旅を楽しむ約8分間のライドタイプアトラクションとする。ショップやレストランも各1施設ずつオープンする。
また、東京ディズニーランドで初の本格的なライブエンターテイメントシアターや、トゥモローランドには映画「ベイマックス」をテーマにしたライドタイプの新アトラクションも誕生。隣接するトゥーンタウンにはミニーマウスのグリーティング施設もオープンする。
これらはいずれも2020年春の開業予定で、トゥモローランドの「グランドサーキット・レースウェイ」(2017年1月)や「スタージェット」(2017年秋~冬)、一部の飲食・商品施設を閉鎖して導入。総投資額は750億円レベルになる見込みだ。
東京ディズニーシーではメディテレーニアンハーバーに、海外のディズニー・テーマパークで人気の高い大型アトラクション「ソアリン(仮称)」を導入。ライドに乗って世界中の名所や大自然を巡る空の旅を楽しむシミュレータータイプのアトラクションで、東京ディズニーシーではオリジナルシーンを加えた最新映像で提供する。投資額は約180億円、2019年度のオープンを予定する。
2021年度以降については、東京ディズニーランドでは7つのテーマランドにおいて順次、エリア規模で刷新を実施。東京ディズニーシーでは複数の拡張用地を活用した大規模なパーク開発を行なう予定。このほか、東京ディズニーリゾート内のホテル客室数も増加させるなど、リゾート全体の価値向上に向けた検討を進めていく。
なお、今回実現の前倒しを目指す、2014年の経営計画「2023ありたい姿」での目標は、2023年までに「高い満足度を伴った入園者数を恒常的に3000万人レベルとする」こと。東京ディズニーランド30周年記念だった2013年度以降、年間入場者数が3000万人超を維持し、想定より早いペースで高まっているという。