京都市のホテル稼働率が9割超で単月過去最高、欧米旅行者の存在感がじわり、中国・台湾・香港は前年割れ ―2016年3月

京都文化交流コンベンションビューローがこのほど発表した京都市内の「外国人宿泊状況調査(2016年3月)」で、客室稼働率は前年比0.7ポイント増の91.3%となり3月として過去最高を記録した。外国人利用者比率も前年比4.1%ポイント増の36.3%となり、調査開始以来23か月連続でプラス遷移を継続した。一方の日本人利用比率は4.1ポイント減の63.7%。実人数は外国人が3.8%増の7万6145人、日本人が19.8%減の16万9656人となっている。

この調査は、京都市内の29施設・8077室を対象(市内ホテルの約4割を網羅)に実施したもの。

市場別にみると、京都では全国と比べて欧米豪地域からの旅行者が増加傾向にあるのが特徴だ。実人数ではオランダが184.8%増となったのをトップに、イタリアの85.1%増、スイスが79.3%増などヨーロッパ圏で倍増近くを記録しているほか、メキシコも153.3%増で好調。北米は前年比17.4%増、ヨーロッパは45.1%増、オセアニアが10.7%増となっている一方で、台湾が19.9%減、香港が19.6%減、中国が6.5%減など、東アジア全体が減少。

構成比では20.3%の台湾に次いで、2位アメリカが16.0%と2014年6月以来21か月ぶりに高いシェアを獲得。3位中国(14.6%)は、春節休暇があった2月よりも17.7ポイント減と大きく低下した。

京都文化交流コンベンションビューロー:報道資料より

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