国際会議の開催数ランキング2015、日本は世界7位を維持、国内都市別では福岡・大阪が上昇 -ICCA

日本政府観光局(JNTO)はこのほど、国際会議協会(ICCA)がとりまとめた「2015年の国際会議件数の統計(暫定値)」を発表した。これによると、2015年に世界で開催された会議件数は1万2076件で前年よりも571件増加。ICCAの調査ベースで過去最高となった。このうち日本で開催された国際会議は前年比18件増の355件で日本の最高記録を更新。昨年に引き続き、アジア・オセアニア・中東地域で1位。世界の総合ランキングでも7位を維持した。

世界で最も国際会議数が多かった地域は欧州(6579件)。次いでアジア(1993件)、北米(1417件)だった。国別ではアメリカ、ドイツ、イギリス、スペインの順。2015年はアメリカが唯一900件超えを記録。昨年3位のスペインが4位となった。

アジア・オセアニア地域でみると、1位の日本(355件)に続き、2位は中国(333件)、3位は韓国(267件)、4位はオーストラリア(247件)。韓国は前年よりも45件増加し、13件減となったオーストラリアの件数を超えた。

アジア・オセアニア地域の国別・国際会議数の推移は以下のとおり。

JNTO:報道資料より

国内都市別では、東京が80件(世界28位)、京都が45件(同57位)、福岡が30件(同85位)、大阪23件(同115位)。上位2都市は前年と同じだが、福岡は前年の7位から3位に上昇し、大阪も前年の10位から4位に大きく躍進。昨年3位だった札幌は6位となった。国内都市別の国際会議開催件数上位は以下のとおり。

JNTO:報道資料より

JNTOでは、日本の潜在的成長可能性は引き続き高い状態にあるとし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて注目が高まる時機を生かした国際会議誘致活動をさらに促進。アジア・オセアニア・中東地域のトップを維持するための基盤強化を進めていくとしている。

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