スマホ利用がPCの1.3倍に、格安スマホ通信ユーザーが1年間で倍増 ―ニールセン

ニールセンがこのほど発表した「スマートフォン・メディア利用実態調査」レポートによると、2016年5月のスマートフォン経由のネット利用者は5570万人で、PC経由のネット利用者数4217万人の約1.3倍となった。

スマートフォンで契約しているキャリアは3大キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクのいずれか)が全体の86%。SIMフリースマホや格安スマホなどで利用できるMVNO(仮想移動体通信事業者、Mobile Virtual Network Operator)の契約者は10%。シェアは少ないものの、MVNO契約者が過去1年間で倍増したのが特徴だ。

ネット利用者の割合は以下のとおり。

ニールセン:報道資料より

スマホで契約しているキャリア種別の推移は以下のとおり。

ニールセン:報道資料より

MVNOを契約している人の特徴としては、スマートフォンの利用歴が1年未満の人が最も多く、全体の24%。次いで「1年以上~2年未満」の人が12%。「3年以上」では8%。利用歴が短い人ほどMVNOを契約する傾向が高い結果となった。

なお、「次に購入したい機器」では、3大キャリアのAndroidOS搭載スマホが前年比1ポイント減の38%を占め、3大キャリアのiOS搭載スマホ(iPhoneなど)が3ポイント減の35%。SIMフリー・格安スマホを購入したいとする人の割合は、前年から5ポイント増加し、21%となっている。同社ではこの現象について、従来型の携帯電話(ガラケー)からスマートフォンに乗り換える人や、現在使っているスマホを変更する人が、MVNOを契約するケースが今後増加する可能性が高いと分析している。

この調査は、国内13歳から69歳までの男女(本人名義でスマートフォンを個人契約し、かつ利用している人)の3000サンプルを対象に実施したもの。調査期間は2016年6月7日から8日まで。分析時にはスマホ所有者の人口構成比に応じたウェイトバック集計をおこなっている。

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