JTBとパナソニック、ヤマトホールディングスは2016年9月1日より、訪日外国人向けの手ぶら観光支援サービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL(※)」の試験運用を開始する。
外国人が旅行と一緒に手荷物配送を受け付け、大型手荷物を直接宿泊先に配送するもの。同時に、旅行中や出国時も空港やホテルのカウンターで配送受付に対応。多言語対応の専用端末を使うことで、外国人が日本語で送り状を手書きする必要がなくなるのが特徴だ。
JTBの予約システム「GENESIS」で訪日前の外国人に手ぶら観光支援サービス告知を行い、申込者には受付用番号とバーコード付きバウチャーを発行。その後、日本ではそのバウチャーを使うだけで必要な情報が認証できるようにする。JTBとパナソニックが共同開発した外国人旅行者向け旅程情報統合管理プラットフォーム「Traveler Relationship Management(TRM)」とヤマトグループの送り状発行システムを連携。集荷や配送はヤマト運輸が担当する。
今回の取り組みは9月1日から10月31日まで実証実験としておこなうもの。実施内容には送り状発行システム連携などの技術検証と、宿泊施設での運用検証が含まれる。対象となる施設は羽田空港国際線ターミナルのほか、東京・新宿の京王プラザホテル、サンルートプラザ新宿、港区のインターコンチネンタル東京ベイなど合計7か所。
今後はTRMを使った多言語観光案内・接客サポートシステム「ジャパン・フィッター(JAPAN FITTER ※)」を通じ、 JTB が提供する訪日外国人向けパッケージツアーブランド「サンライズツアー」 など着地型商品と組み合わせたサービス受け付けもできるようにしていく計画だ。
※「 LUGGAGE-FREETRAVEL」「JAPAN FITTER」は 商標登録出願中。