外務省、スペインのクリミア・コンゴ出血熱発生で注意喚起、ダニに要注意

外務省は2016年9月3日、海外安全ホームページでスペインに対するスポット情報を発出した。スペイン保健省がスペイン国内でクリミア・コンゴ出血熱の感染者2名の確認を発表したのに伴うもの。

クリミア・コンゴ出血熱はウイルスを保有したマダニにかまれたり、家畜などウイルスに感染した動物や人の血液、体液に接触することで感染。2~9日の潜伏期間後、発熱や関節痛、発疹、紫斑、意識障害などの出血症状が見られ、症状の出現後2週間ほどで約30%が死亡する。回復する場合は症状の出現後9~10日で改善する。

1例目の感染者は、マドリード市の西北西約110キロほどのアビラ県を散策中にダニに刺され、8月25日に死亡。2例目は1例目の患者を担当した看護婦で、現在症状は安定している。2名の患者と接触のあった約200名をマドリード州保健局の監視下に置いているという。

スペインでのクリミア・コンゴ出血熱の発生は西ヨーロッパで最初の国内感染例となる。スペイン保健省ではマドリード市などと連携し、対処しているという。

以上を踏まえ、外務省では海外安全ホームページでスペインへの渡航・滞在者に対し、最新情報の入手とともに、ダニにかまれないようにし、家畜などにむやみに触れないなどの予防に努めるように呼びかけている。また、疑わしい症状がある場合には早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けることも掲載している。

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