外務省は海外安全ホームページで、2016年9月3日付でフィリピンに対するスポット情報を発出した。9月2日夜(現地時間)、ミンダナオ島ダバオ市内の夜間市場で14名が死亡、67名が負傷した爆発事件の発生に伴うもの。事件の背景などは現地当局が調査中だという。
ミンダナオ島ではアブ・サヤフ・グループなど複数の反政府勢力が存在しており、身代金目的の誘拐や当局への襲撃、麻薬密売組織による違法薬物取締り当局への襲撃も行なわれている。また、フィリピンではISILへの支持を表明する組織も存在していることから、外務省では今後、ISILなどによるテロの呼びかけにこれらの組織が呼応し、外国人誘拐やテロ活動を活発化し、日本人が標的となったり被害にあったりする可能性も排除できないとする。
以上のことからフィリピンへの渡航・滞在者にはフィリピンに対して発出している危険情報を踏まえ、上記情勢に留意し、テロ事件などの不測の事態に巻き込まれることのないように注意するよう、呼びかけている。