ニフティは2016年9月8日より、温泉情報提供サービス「@nifty温泉」で施設の混雑状況表示を開始した。さいたま市の「雅楽の湯(うたのゆ)」と連携し、同施設での実証実験としておこなうもの。
「@nifty温泉」は利用者と施設双方の需要に対応するサービス開発を行う方針。今回の混雑状況表示システムは、「雅楽の湯」館内に設置する専用カメラに加え、近距離通信機能を使ってスタッフの配置状況を可視化するシステムを採用した。
館内主要箇所に置いた複数台のカメラでは、 顔など個人が識別できる情報は取得せずに人数のカウントが可能。浴室にはカメラを設置しないなどプライバシー面にも配慮した。リアルタイムの混雑状況だけでなく、曜日や時間帯ごとの混雑傾向も「混雑予測MAP」として提供する。混雑状況は館内のモニターと「@nifty温泉」内の施設紹介ページに掲載。スマートフォンでの閲覧も可能だ。
混雑状況と混雑予測MAPは以下のとおり。
両社は今回の実証実験で得たデータと「@nifty温泉」閲覧者数、クーポン利用状況などの関連性も検証し、さらに予測マップの内容も改善。季節要因や平日・休日を踏まえた混雑予想も提供していく。また、カメラを使ったモニタリングが難しい場所でも混雑予想おこなう仕組みも検討していく考え。