リクルートライフスタイルの旅行領域担当を務める宮本賢一郎執行役員が2017年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
同社は3つの基本方針「需要にこたえる」「需要を創る」「地域を共に創る」に沿って、2017年も日本の魅力向上や需要掘り起こしを推進。タビマエからタビアトまでを網羅するサービスのほか、若年層向けプラットフォームを活用した需要創出、DMOの設立支援を通じた地域活性サポートなどを実施。環境変化に柔軟に対応しながらサービス向上をおこない、旅行需要の活性化に貢献していきたいとの思いを表明している。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
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2017年 年頭所感
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は熊本地震をはじめ、各地域が天災によって多大な被害を受けた年でもありました。我々は、地域の一番のパートナーになれるよう、「九州ふっこう割」活用による九州エリアへの誘客、また、旅行情報誌『じゃらん』としては初の試みとしてVRスコープ (R)を付録にするなど、新たなサービスを通し、国内旅行の需要を喚起してまいりました。さらに地域に向けては、旅行サイト『じゃらん net』による集客だけではなく、我々の調査やサービスを利用し、地域のマーケティング・コンテンツ開発から集客・現地消費までを一貫してサポートし、交流人口の増加、地域消費の拡大を行ってきました。
我々は、「需要にこたえる」「需要を創る」「地域を共に創る」という3つの基本方針を掲げており、今年も引き続き日本の観光の課題に対峙し、魅力向上と需要の掘り起こしに挑戦していきます。
「需要にこたえる」では、昨年に引き続き、旅行サイト『じゃらん net』を中心に宿泊や交通、現地での「遊び・体験」まで、旅行者のタビマエ~タビナカ~タビアトにおいてより良いサービス提供を続けていきます。旅行先のアクティビティ予約サービス「遊び・体験予約」は、9の自治体・観光協会と連携し、彼らが持つ観光情報サイトにおいてプラン販売をしております。現在は、1万6000プラン以上のアクティビティが予約可能となっており、今後も地域や事業者と連携し、旅行者の選択肢を増やしていき現地消費の拡大を目指していきます。
また、我々はこれまでも待ちの不満を解決する受付管理アプリの『Airウェイト』、訪日外国人を呼び込む決済サービス『モバイル決済 for Airレジ』などにより宿泊施設や観光事業者の業務支援を行ってまいりました。今年も業界全体の生産性向上とおもてなし向上に一層力を入れ、支援していくことを考えております。
「需要を創る」では、若年層の行動支援プラットフォーム「マジ☆部」を通し、『雪マジ! 19』をはじめとした国内旅行の需要創出につながる施策を企画、実施してきました。「マジ☆部」の会員は2015年度累計で58万人にのぼり、無料というキッカケで、若いうちから地域での豊かな観光・レジャー体験をしてもらえる状況になっており、今年も引き続き地域・事業者と協力しながら需要創出に取り組んでまいります。
最後に「地域を共に創る」では、昨年も各地域が高い関心を持っていた「DMO」の設立支援業務を中心に地域活性をサポートしてまいります。地域は観光産業を基幹産業とし、地域経済を発展させていく中核組織を形成、そして観光地経営を実践していく「DMO」が、地方創生においては重要だと考えております。我々は、DMO設立に対しても、地域資源を掘り起こすための調査や統計データの活用、「商品化」までの一気通貫したフォロー体制を構築し、引き続き地域のお役に立ちたいと考えております。
我々『じゃらん』は地域・宿泊施設に向き合い、社会課題・業界をとりまく様々な環境変化に柔軟に対応しながらサービスを磨き続けることで、旅行需要の活性化、地域活性を精進してまいります。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社リクルートライフスタイル
執行役員 旅行領域担当
宮本賢一郎