日本観光振興協会は2016年12月分の「短期観光動向調査」の結果を発表した。一般消費者4000名を対象に四半期ごとに実施するもの。
これによると、2016年10月~12月の旅行意向に対する旅行実現率は85.8%となった。実現率とは、同期間の旅行実施率(33.9%)を前回調査で聴取した同期間の旅行意向率(39.5%)で割ったもの。前回調査の旅行意向がどの程度実現したのかを示すもので、今回の旅行実現率は前年よりも2.3ポイント減少した。
男女別で見ると、男性は89.1%に対し女性は83.3%。年代別では20代(学生)の90.9%が最高で、以降、年代が高くなるにつれ低下し、60代以上は80.5%となった。ただし、旅行実施率で見ると60代は40.4%と最も高く、20代(学生)は29.8%で最低となった。
なお、2017年1月~3月の宿泊旅行の意向率は36.6%で、5年連続で前年同期を下回る結果となった。目的地別では九州が4.4%(0.7ポイント増)、中国が2.4%(0.8ポイント増)、海外が3.9%(0.8ポイント増)の伸びが目立つ。最も意向率の高い関東は8.8%で1.1ポイント低下した。