東京商工リサーチによると、旅行代理業のてるみくらぶが2017年3月24日より本社玄関に「臨時休業」の張り紙を掲示。発券システムのトラブルで、一部の旅行申込者が出発できない事態となっている。
同社は山田千賀子社長名にて3月24日、「緊急のお知らせとお詫び」と題するメールを旅行申込者に送付、「発券済みの航空券はご利用頂けるかどうか現時点で確認できておりません」「ご購入済みの旅行ツアー代金の返金等につきましては、日本旅行業協会等関係先と協議の上、ご連絡させていただきます」と通知したとされる。
航空運送契約としては、旅行者の手元に渡った発券済みの航空券が利用できるか確認できないという事態の説明は不可解。同社の事業停止も確認できていないことから、困惑が広がっている。
また、Twitter上では、旅行者が現地ホテルや空港送迎などで同社経由の予約がキャンセルされていることを発信しており、出発後の旅行者にも混乱が広がっている。
韓国到着したけど、なんかホテルがキャンセルされてた。
てるみくらぶが金だけもってきやがった。 ほんとテンパった。。
泊まるところなかったんだからな!
勝手に倒産していきやがった、
てるみくらぶほんとなんなの?!
帰りの飛行機のれるのかよ?— み さ SW 4/4 ガイシ参戦? (@sm_misa67) 2017年3月24日
ホテル着きました〜✨
なんと!申し込んだ旅行会社が今日の午後に倒産したみたいで、ホテルもキャンセルされていた?韓国人の友達のおかげで何とか部屋を予約できました?
#てるみくらぶ#このヤロー! pic.twitter.com/vbCwHmyTxK
— 圭 (@keitogyu) 2017年3月24日
日本旅行業協会(JATA)によれば、てるみくらぶの弁済業務保証金限度額は1億2000万円。24日だけで10数件の問い合わせがJATAに届いているという。
なお、同社のウェブサイトは、3月24日23時段階で閲覧が可能な状態だ。ただし、つながりにくい状態になっている。
*この情報は2017年3月24日23時00分現在の状況です。
追記:同社は日本旅行業協会の正会員。弁済業務保証金制度の対象となっている。この制度は、同協会正会員の旅行会社から旅行業取引きで消費者がおった債権を協会が国に供託した弁済業務保証金から一定の範囲で弁済するもの。詳細は日本旅行業協会のサイトから確認できる。