
観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2024年12月の延べ宿泊者数(第2次速報)は同4.0%増の5461万人、そのうち外国人延べ宿泊者数は1541万人泊(同22.9%増)となり、全体に占める割合は28.2%だった。
都市部と地方部の比較では、三大都市圏は同18.5%増の1024万人泊。地方部は同32.5%増の517万人泊。12月は地方部での宿泊が大きく伸び、構成比も2022年12月の28.2%から2023年12月は31.1%、2024年12月は33.6%まで拡大した。
報道資料より
報道資料より
都道府県別で前年比で最も伸び率が高かったのは同118.9%増の岐阜県。宮崎県も同118.6%増と大きく伸びた。
国籍(出身地)別では、第1位が中国で240.8万人(構成比18.6%)。以下、韓国の173.3万人(構成比13.3%)、台湾の156.3万人(構成比12.0%)、米国の119.6万人(構成比9.2%)、香港の82.6万人(構成比6.4%)となり、上位5カ国で全体の59.9%を占めた。
また、前年同月比ではロシア(130.5%増)、 中国(77.0%増)、スペイン(61.6%増)が大きく増加した。
2024年通期、地方部は2019年比16%増にとどまる
2024年通期では、外国人延べ宿泊者数は前年比38.9%増、2019年比41.5%増の1億6300万人泊。三大都市圏では2019年比56.5%増、構成比は62.7%から69.4%に拡大した。地方部では同16%増、構成比では37.3%から30.6%に縮小。1年間でみると、地方部の伸びは、三大都市圏の大きな伸びに届かなかった。
国籍(出身地)別では、第1位が中国、第2位が台湾、第3位が韓国、第4位が米国、第5位が香港で、上位5ヵ国・地域で全体の61.1%を占めた。前年比では特に、ロシア(147.2%増)、中国(129.7%増)が大きく伸びたほか、欧州市場の増加も顕著で、英国(46.1%増)、フランス(45.1%増)、ドイツ(43.5%増)、イタリア(63.2%増)、スペイン(69.4%増)となった。