日本政府観光局(JNTO)は2017年3月30日、インド・デリー事務所、イタリア・ローマ事務所、スペイン・マドリード事務所を開設した。いずれも、各市場における訪日プロモーション事業の拡大を目的とするもの。今回の新規開設により、JNTOの海外事務所は合計20拠点となった。
デリー事務所長は高野憲一氏。主な事業としては、現地向けの観光情報サイト構築や、ボリウッド映画を活用したプロモーションなどを予定する。
ローマ事務所長は伊与田美歴氏。主な事業としては、既存のイタリア市場向けサイトを通じた情報提供のほか、欧州キャンペーンや4月2日からミラノで開催されるイベント「BIT旅行博」出展などに対応する。
マドリード事務所長は井上健二氏。ローマ同様に既存のサイトを通じた情報提供に加え、欧州キャンペーンの開催、航空各社と連携した共同広告、マドリードで2018年1月に予定されるイベント「FITUR 旅行博」出展対応などをおこなう。
JNTOの発表によれば、インドからの訪日旅行者は、前年比19.3%増の12万3007人、イタリアは同15.6%増の11万9252人、スペインは同19.0%増の9万1849人。この3か国いずれも2016年に最高記録を達成した。
今後は新規事務所を通じてさらなるプロモーション事業を強化。インバウンド促進を図っていく。
世界各地の事務所ネットワークは以下のとおり。今後はフィリピンにマニラ事務所も開設予定となっている。