日本旅行業協会(JATA)はこのほど、会員企業を対象に2017年のゴールデンウィーク旅行動向を調査した。それによると、海外旅行の人気1位は台湾。2位はハワイ、3位がシンガポールでトップ3は昨年と同順位に。続いて4位はタイ(昨年5位)、5位は韓国。韓国は昨年の10位から大幅にランクアップしている。
大手旅行会社7社の予約状況によれば、海外は全体的に好調で、全体で前年比5.9%増。シニアを中心にヨーロッパが復調傾向にあるほか、夫婦や女性グループによる上級クラス利用者が増加した。出発はGW後半に集中し、5月3日が出発ピークとなる見通しだ。海外旅行の人気トップ10は以下のとおり。
2017年GW 海外旅行人気ランキング トップ10
※順位:国・地域(前年順位)
- 1位:台湾(1位)
- 2位:ハワイ(2位)
- 3位:シンガポール(3位)
- 4位:タイ(5位)
- 5位:韓国(10位)
- 6位:グアム(4位)
- 7位:ベトナム(6位)
- 8位:香港(9位)
- 9位:アメリカ(本土)(8位)
- 10位:オーストラリア(7位)
一方、国内旅行の人気1位は沖縄(昨年3位)。2位は北海道、3位は東京(含む東京ディズニーランド)だった。国内も全方面好調で、前年比12.3%増の伸び。出発ピークは海外旅行と同様で、GW後半となる見通し。東北の桜の人気が継続するほか、九州・中国・京都などを横断する明治維新や大政奉還150年ゆかりのエリアの人気が上昇。4月1日に名古屋で開業する「レゴランド」、4月21日にユニバーサル・スタジオ(USJ)にオープンする「ミニオン・エリア」にも人気が集まる傾向がみられるとしている。
2017年GW 国内旅行人気ランキング トップ5
※順位:国・地域(前年順位)
- 1位:沖縄(3位)
- 2位:北海道(1位)
- 3位:東京(含むTDR)(2位)
- 4位:大阪(4位)
- 5位:京都(6位)
この調査は、JATA会員企業のうち、413社で 営業、企画、カウンター業務に携わる社員463名を対象に実施したもの。傾向については、大手旅行会社7社(国内旅行については6社)のパッケージツアーの予約状況に基づいて、前年同期比をもとにとりまとめた。パッケージツアーの予約状況の調査対象企業は、ANAセールス、エイチ・アイ・エス(海外のみ)、近畿日本ツーリスト個人旅行、ジェイティービー(JTB)、ジャルパック、日本旅行、阪急交通社。調査時期は2017年3月上旬。