阪急交通社は2018年のゴールデンウィークに、日本初就航となるMSCクルーズとノルウェージャン・クルーズラインの2つの客船を同時チャーターし、日本周遊クルーズを運航する。
チャーターするのは、MSCクルーズの「MSCスプレンディダ」(13.7万トン)とノルウェージャン・クルーズラインの「ノルウェージャン・ジュエル」(9.3万トン)。いずれも横浜を発着港とし、2018年4月18日~5月6日の9日間の日程で運航する。旅行会社が一社単独で2客船を同日に同発着港でチャーターするのは初めてだという。
MSCスプレンディダでは東周り航路をとり、青森の桜や博多どんたくなどこの時期ならではの風物詩が楽しめる寄港地を巡る。旅行代金は9万9800円~69万9800円。ノルウェージャン・ジュエルでは西周り航路で高知や那覇、石垣島、台湾の基隆など南国クルーズを運航する。旅行代金は11万9800円~180万円。
阪急交通社では外国船の日本就航で、クルーズが従来のシニア層向けのイメージから「手軽で安心、身近」に転換し、若い世代や家族、三世代など幅広い客層に転換が進んでいると指摘。参加しやすいゴールデンウィークに商品を用意することで、クルーズ旅行の裾野を広げるとする。
さらに両クルーズは、訪日外国人向けにも販売する予定。訪日客向けにチャータークルーズを販売するのは旅行会社としても初めてで、阪急交通社では船上での国際交流を創出し、新たな旅を提案するとしている。