ホテルズ・ドットコム(Hotels.com)はレビューをもとに、「ユーザーが選ぶベストホテルアワード2017」を発表した。同サイトで公開している2500万件以上のレビューの中から2016年中に特に評価された87か国2500軒のホテルが対象。数百万にのぼるレビューを分析した。
その結果、レビューの平均が5点満点中4.7点以上を獲得したホテルに、「ゴールドアワード」を授与。日本の受賞ホテルは48軒で、アジア太平洋で最多となった。日本1位は4.9点の「パレスホテル東京」が受賞。また、国内の受賞施設のうち8軒が旅館、値ごろ感のあるゲストハウスも6軒が受賞しており、ホテルズ・ドットコムでは、ホテル以外の施設でも日本流のおもてなしや居心地の良さが高く評価されたとしている。
受賞したホテルは、パレスホテル東京のほか、東京では「パークハイアット東京」「コンラッド東京」「東京ステーションホテル」など。京都では「北海館お花坊」「SWISS京都堀川WEST GUESTHOUSE」など、大阪では「セントレジスホテル大阪」「インターコンチネンタルホテル大阪」などが受賞した。トップ3は東京(14軒)、京都(9軒)、大阪(6軒)の大都市だが、4位は同列で由布、名護、本部と小規模の町が各2軒ずつで続いた。
また、同アワードでは施設のカテゴリーごとにトップ100の施設を表彰。「ラグジュアリー」「ビジネス」から「LGBT」「スキー」「オールインクルーシブ」など、価格帯からテーマまで幅広い10カテゴリーで、日本では7軒のホテルが「新規」で受賞。これは2020年の東京オリンピックに向けて新ホテルが急増したことが背景にあるという。
このほか「LGBT」で4軒がランクイン。同性愛者向けの結婚式やジェンダーフリーのバスルームなどの提供が評価された。「ビジネス」カテゴリーでも、東京と大阪の4軒のホテルが受賞した。
なお、世界での「ゴールドアワード」の受賞数は、米国(969軒)、英国(171軒)、イタリア(153軒)、カナダ(86軒)、スペイン(70軒)の順。5点満点の獲得施設は17軒で、国別ランキング1位は英国(10軒)。以下、イタリア(3軒)、米国(1軒)、チェコ(1軒)だった。