アプリ市場データ会社、アップアニー(AppAnnie)は、このほど旅行アプリに関する調査結果を発表した。それによると、世界全体での旅行アプリのダウンロード数は、2014年から2016年までの2年間で50%増加。アップアニーでは、「今やスマートフォンは旅行者にとってもはや必須のツール。旅行業はデジタル産業といっても過言ではない」と指摘している。
同社によると、2016年の世界全体でのアプリの総利用時間は、前年より1500億時間以上増え、約9000億時間に。例えばアンドロイドのユーザーの場合、アプリ利用時間は、1人1日平均で約2時間になるという。
急速なアプリ市場の成長は、旅行業にも影響を及ぼしており、日本における旅行カテゴリーのアプリ総利用時間は、2014年からの2年間で約60%増加した。併せて、Criteo社が発表したレポートでは、全世界のスマートフォン経由の予約に占めるアプリ利用の割合は、2014年では12%だったのに対し、2016年は4倍以上となる54%に拡大したとの結果も得られた。
日本の人気アプリランキング、iOS版は「待ち時間 for TDL TDS」がトップ
さらにアップアニーでは、2017年3月、日本国内の旅行アプリのダウンロード利用状況についても調査を実施。ダウンロード数のランキングを明らかにした。同調査における旅行アプリのカテゴリーには、アンドロイド向け「旅行&地域」と「地図&ナビ」、iOS向け「旅行」と「ナビゲーション」が含まれている。
ランキング首位は、iOSでは「待ち時間 for TDL TDS」。これはテーマパーク(東京ディズニーランドなど)のアトラクション待ち時間がリアルタイムに把握できるアプリ。またアンドロイドでのダウンロード数一位は、地図アプリ「Yahoo! Map」だった。
またホテル検索・予約アプリの「じゃらん」の利用も多く、iOSのダウンロード数ランキングでは2位、アンドロイドでは3位に入った。格安航空券スカイチケットもそれぞれ3位、5位と上位にランクイン。そのほか、ブッキング・ドットコムは同7位と9位。楽天トラベルは同9位と8位だった。
iOS、Androidの人気ランキングトップ10は以下のとおり。