民泊紹介サービス「Airbnb(エアビーアンドビー)」が、日本のホテルや旅館予約サービスに本格参入する。このほど、OTA事業をおこなうエボラブルアジアと日本の宿泊施設紹介に関する業務提携を実施したもの。
Airbnbサイトに掲載される宿泊施設は、エボラブルアジア傘下の「らくだ倶楽部」と同社が運営する「AirTrip」の特定条件に該当する施設。具体的には、25室以下の小規模施設や大型施設のスイートルームやVIP室など。高級施設や個性的で独創性のある施設を掲載していく方針だ。
Airbnb社は、一般民家や空き室を利用した民泊を中核として成長してきたが、近年では、既存の宿泊施設の掲載や連携を積極的に推進する方向性に舵を切っている。旅行者が宿泊する施設の選択肢を増やしていくことで、同社ユーザーであるコミュニティに対して選択肢を広げる考えだ。今回の両社の連携で、さらに、日本においてその選択肢を広げることになる。
今後、Airbnb社はエボラブルアジア社の予約システムとAPI連携をおこない、特徴的な宿泊施設情報を掲載していく予定。同時に、エボラブルアジア社がAirbnbに掲載する日本国内のホテル・旅館開拓を独占的に引受けを開始する。国内での説明会や営業機会を通じ、5000軒の掲載を目標として対象施設の拡大を進めていくという。
なお、エボラブルアジア社によると、今回の提携でのホテル・旅館に対する営業活動は、独占的なもの。契約期間内は、特定条件に該当するホテル・旅館に対して排他的に提携業務を実施する。