デルタ航空(DL)は約60万ドル(約6600万円)を投じ、米ミネアポリス・セントポール国際空港で2017年夏にセルフサービスでの荷物チェックインに対応する機械を4台設置する。利用客が迅速かつ安全、簡単に自分の荷物をチェックインできる体制を整え、空港ロビーの混雑緩和などにつなげる狙い。さらに4台のうち1台では、人間の顔を認識するバイオメトリクス技術を採用。旅客の顔とパスポート写真が同じかどうか確認する。米系航空会社では初の試みになる。
デルタ航空では今回の発表に際して「新しい認証技術を導入することで、旅客の審査にかかる時間を短縮し、空港スタッフがより能動的に、困っている顧客対応に動けるようにする」(ガレス・ジョイス空港顧客サービス・貨物担当上級副社長)とコメント。
これまでもモバイル・アプリを活用したセルフチェックインの導入により、空港のロビーエリア環境が改善され、旅客の満足度も向上したことから、今度はセルフサービスの本人確認について顔認証技術を活用。荷物チェックインの作業工程でも無駄を省き、効率化を図る考え。
荷物セルフチェックイン・サービスについては、試験運用の期間中、利用客にアンケートを行い、ロビーを利用する旅客の全般的な満足度につながっているかどうか分析を行う。荷物のセルフチェックイン導入により、1時間当たりに対応可能な旅客数は倍増すると試算している。
※円換算額は、1ドル約110円としてトラベルボイス編集部が算出。