PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険)が今年還暦を迎える人を対象に実施した調査によると、もらってうれしい「還暦祝い」のトップは「旅行券」(30.0%)だった。続いて2位が「おしゃれな洋服・小物」(19.5%)、「花束」(13.8%)。旅行券は男女とも最多回答だったが、女性が34.8%、男性は25.2%となり、女性のほうが多い傾向が明らかになった。
また、還暦祝いの催しもので嬉しいのは「一緒に旅行に行くこと」(38.8%)、「食事会を開く」(37.0%)、「プレゼントをもらう」(28.5%)の順。「旅行」は還暦祝いの”鉄板”といえるようだ。
嬉しいと感じる「還暦祝い」は以下のとおり。
還暦を迎える人の価値観― 最低限の生活費プラス10万円の余裕資金を希望
一方、今年還暦を迎える人の9割が「60歳を過ぎても働きたい」と考えている結果も。具体的に何歳まで働きたいか尋ねたところ、「65~69歳まで」(41.0%)や「70~74歳まで」(25.2%)が多く、「60歳まで」は1割程度にとどまった。
60歳以降に必要な生活費をみると、最低限必要な金額の平均(配偶者がいる場合は夫婦2名分)は「最低月20万8千円」。ゆとりのある生活のために欲しい金額は「月間30万1千円」だった。単身生活でも夫婦2名の生活でも、最低限の生活費プラス10万円程度の余裕資金を望む人が多いことになる。
還暦時点で「おひとりさま」世帯が2割、予備軍が4割に
還暦を迎える人のうち、現在同居する家族がいない「おひとりさま」となっている割合は19.9%と約2割を占める結果に。また、おひとりさま「予備軍」ともいえる夫婦2人世帯が40.2%。子育て世帯(未成年または未就業の20代の子供と同居)が14.2%、子供と同居世帯(就業している20代、または30歳以上の子供と同居)が25.8%だった。
調査結果では、北海道や東北、中国・四国、九州・沖縄居住者は子供が上京することで別居状態になり、老後おひとりさま化する可能性が高いと分析している。
この調査は2017年4月28日から5月10日まで、今年還暦を迎える1957年生まれの男女を対象に実施したもの。有効サンプル数は2000名。ネットエイジアが調査協力をおこなった。