京浜急行電鉄と日本旅行は2017年9月1日、事業連携と京急グループの一部事業譲渡について基本合意をおこなった。
品川や羽田を拠点とする京急線沿線の誘客拡大に向け、日本旅行が両者の強みや特性を活かした取り組みを進めるもの。また、2018年2月28日に京急観光の店舗事業と外販事業を日本旅行に譲渡する計画だ。
事業連携の内容は、(1)国内外の旅行者の誘客拡大とサービス向上、(2)沿線顧客や京急グループへの旅行関連サービスの提供、(3)インバウンドおよび沿線活性化に関する情報提供および調査の3点。京急グループが経営計画で重点テーマに掲げる「訪日外国人需要の取り組み」「都市近郊リゾート三浦の創生」、日本旅行グループの中期経営計画で示した「地域の魅力の磨き上げ、幅広く発信していく(地域の価値向上)」双方の実現に向けて取り組む。
具体的には、京急グループでは、ネット販売の拡大などによって事業環境の厳しさが増加している店舗事業や外販事業を日本旅行に委ねる一方、グループ各社や行政機関、インバウンド関連サービスなどとの連携強化を実施。日本旅行では、京急沿線の商品造成や販売を推進するとともに、京急沿線顧客に西日本方面を含む各商品の提案を強化。さらに他エリアとの相互交流拡大などにも取り組む。
なお、譲渡対象となるのは、(1)店舗事業(川崎アゼリア、横浜ポルタ、上大岡、金沢文庫、横須賀、久里浜の計6店舗)と(2)外販事業(法人・団体営業部門)。