日本航空(JAL)とSBIホールディングスは、金融テクノロジー(フィンテック)を活用した新サービスの提供を目的に、共同持株会社「JAL SBIフィンテック株式会社」を設立した。共同事業の第1弾として、共同事業会社「JALペイメント・ポート株式会社」を設立し、2018年度に国際ブランド・プリペイドカード事業に参入する。
JALは2017-2020年度のJALグループ中期経営計画で、「強みを生かし、新たな収益源の創造・育成を実現」を発表しており、そのプラットフォームとして、金融分野での新たなサービス提供に取り組む。第1弾のプリペイドカード事業では、スマートフォンなどでも可能な「両替機能」、利用額に応じてマイルを加算する「プリペイドカードでの買物」、自分でチャージしたお金を現地ATMで引き出す「現金の引き出し」を目指す方針だ。
今後は、AI(人工知能)で資産運用の配分をアドバイスするロボアドバイザー運用サービスの「株式会社お金のデザイン」など、SBIグループが出資するフィンテック企業とも協業。多様な決済手段や資産形成のサポートなど、旅行のみならず、日常での多様なニーズに応じた新たな価値を提供することを検討していく。
なお、共同持株会社、および共同事業会社は、いずれもJALの連結子会社となる。両社の概要は以下の通り。
▼共同持株会社
- 会社名:JAL SBIフィンテック株式会社
- 設立日:2017年9月1日
- 本社所在地:東京都品川区東品川2-4-11
- 資本金:4500万円
- 代表者:代表取締役 仁司哲氏
▼共同事業会社
- 会社名:JALペイメント・ポート株式会社
- 設立日:2017年9月19日
- 本社所在地:東京都品川区東品川2-4-11
- 資本金:4000万円(増資により、事業開始時には3億9000万円を予定)
- 代表者:代表取締役 井上史章氏