イスラム教徒(ムスリム)向けの旅行情報調査などをおこなうクレセントレーティングはこのほど、マスターカードと共同でムスリム旅行への対応度を示す国別指標「グローバル・ムスリム旅行・インデックス(Global Muslim Travel Index 2017:GMTI2017)」を発表した。
その結果、イスラム教徒が旅行しやすい国の1位はマレーシア(100点満点で82.5点)、2位はアラブ首長国連邦(UAE、76.9点)、3位はインドネシア(72.6点)。2017年の総合スコアは100点満点で58.9点。2016年の58.5点、2015年の56.7点よりもわずだが改善がみられた。
日本は合計52.8点で総合32位。安全性は平均よりも高く評価されているものの、祈祷室へのアクセスしやすさやコミュニケーションしやすさでは低い評価となっている。
この調査は、世界130か国を対象に実施。評価分野は、アクセス性、コミュニケーション、環境、サービスの4種類として、「家族での旅行しやすさ」「コミュニケーションのとりやすさ」「安全性」「空港設備や宿泊施設などの環境」「祈祷室への移動」「食事面でのサービス」「ムスリム旅行者の到着者数」など11項目でスコアリングをおこない、総合ランクを算出した。
レポートでは、イスラム圏の連帯を目指すイスラム協力機構(OIC:Organisation of Islamic Cooperation)への加盟国・非加盟国別のランク付けや国ごとの評価結果が確認できるほか、ウェブサイト上では評価項目別のランキングを確認できる仕組みも提供している。詳細は以下のウェブサイトまで。
GMTI2017(英語)