東京商工リサーチによると、てるみくらぶが2011年9月期~2016年9月期の6年間で、計3億1000万円を親会社で全株式を所有するてるみくらぶホールディングス(てるみHD)に配当として流出していたことが判明した。11月6日の債権者集会で2013年4月には月次の総利益がマイナスになり、2014年9月期には債務超過に陥っていた事実が明かされていた。
配当金の内訳は、2011年9月期が6000万円、2012年9月期が2億円、2014年9月期が5000万円。山田社長はてるみHDの株式25%を所有する株主だった。
破産管財人の調査では、粉飾は2013年9月期から行なっていた。それ以降も、旅行の申込者から前金で旅行代金を集め、運転資金に充てたほか、配当として社外に流出させていたことになる。