今年4月上場の「旅工房」連結決算、赤字で無配転落、決算説明会で経緯説明 ―2017年4月~9月期

旅行会社の旅工房は2018年3月期第2四半期累計(2017年4月~9月)の連結業績を発表した。それによると、売上高は前期比0.8%増の116億300万円。利益はいずれもマイナス推移で、営業損失が200万円(前期比3億2200万円減)、経常損失が1900万円(同3億2700万円減)、当期純損失が1100万円(同2億1400万円減)となり、増収減益だった。

同社によれば、当期は法人旅行やインバウンド旅行事業は好調に推移したものの、個人旅行は低調で、4半期ベースの売上高は前年同期(2016年7月~9月)比8700万円減。売上総利益が計画に対して未達となったことに加え、人材投資とマーケティング施策による販売管理費が増加。2017年7月~9月の営業利益は前年比2億3100万円減に落ち込んだ。

2018年3月期通期連結予想については、売上高は前年並みから9.0%増の245億4400万円に上方修正。一方、第2四半期までの減収をカバーできないほか、システム投資やマーケティング施策によって販売管理費は増額となる見通しとして、営業利益は4200万円に、経常利益は2200万円に、当期純利益は1700万円へといずれも下方修正。5月12日時点の予想と比較し、利益はいずれも約9割減となる見通しとなった。配当については、当期の中間配当が無配となったほか、期末配当予想も無配と修正した。

同社は2017年4月に東証マザーズに上場。その後、銀行との間で大規模なコミットメントライン契約をおこない、事業展開に必要な資金の安定的な調達が可能となり、財務上の安定性が向上したと発表していた。しかし、今期の業績の低迷や業績予想の大幅な下方修正により、株価は大幅に低下。今回の決算発表後には、株主などより一部批判の声もあがっていた。

同社は11月21日に決算の説明会を実施。今回の決算に至った経緯を同社代表取締役会長兼社長の高山泰仁 氏が説明した。その様子は、ネットメディア「ログミーファイナンス」で書き起こしがされており、同社も企業サイトでその旨を伝えている。

ログミーファイナンス旅工房コーポレートサイト

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