博報堂生活総合研究所は、翌年の景況感や行動意欲などを全国の生活者に聞いた「2018年 生活気分」を発表した。
これによると、2018年の「世の中の景気」については、「悪くなる」は21.0%となり、3年連続で減少。ただし、「良くなる」を上回ることはなく、「変わらない」と感じる層が拡大した。博報堂によると、家計予想についても同様の傾向で、自由回答では、景気/家計が良くなっても「庶民はあまり変わらない」「何も起こらず、普通に生活します」といった意見が多く見られた。
2018年の「楽しさ予想」では、「身の回りの楽しさ」が多くなる(31.3%)が3割に回復。「世の中の楽しさ」が多くなる(17.2%)よりも、身の回りの楽しさへの期待が高まった。特に女性(37.8%)が男性(24.8%)を10ポイント以上上回っており、自由回答では楽しいことが増加する希望や賑やかに過ごしたい願望など、期待を込めた意見が多かったという。
2018年に「参加したいイベント」は、「自分へのご褒美旅行」(32.5%)でトップ。10以内のイベントはいずれも、昨年よりも増加している項目が多く、イベントへの参加意欲は強まっているようだ。
伸び率で見ると、4位の「フードイベント」(17.8%、5.7ポイント増)が1位。2018年に「力を入れたいこと」で、唯一昨年よりもプラスとなったのが6位の「食事・飲酒」(61.8%、2.9ポイント増)であり、2018年は飲食系の消費やイベントへの関心や期待が高まっていることがうかがえる。
調査は2017年10月5日~10日まで、全国の20~69歳の男女3900人に実施した。