旅館開業から120年を迎える東京の「龍名館」は、新ブランド「1899(イチハチキュウキュウ)」を掲げるホテル開業計画を発表した。第一弾として新橋に新たな用地を取得。2018年12月に「ホテル1899(イチハチキュウキュウ)東京」を新規開業する。運営は同社100%出資の子会社「1899ホスピタリティ」がおこなう。
同社は現在、「ホテル龍名館お茶の水本店」「ホテル龍名館東京」のほか、飲食事業「GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」「花ごよみ東京」などを展開中。新ブランド名の「1899」は、同社を創業した「1899年」に由来するもの。宿泊施設の新規開業は創業期以来はじめて。
新ホテルでは、約370平米の敷地に地上9階建てを建設。「現代的に解釈された茶屋体験」をコンセプトに、木目と緑茶をイメージしたやわらかい緑色を基調色としたデザインとする。客室タイプはダブルとツインルームのみ63室を用意。宿泊料金は1泊2.3万円から4.5万円。ホテル1階の飲食店では、各種日本茶のほか「お茶料理」「お茶スイーツ」を提供。さらに、茶葉の物販販売もおこなう計画だ。
2018年に開業するホテルの用地代を含む初期投資額は約35億円。年間2万組の利用を想定し、2019年度の売上目標は4億円としている。
今後は「龍名館」「1899」の2ブランドにて、さらに関東や関西の主要都市での展開や、御茶ノ水の「ホテル龍名館お茶の水本店」の全面建て替え構想など検討。多店舗展開でのブランド力向上を進めていく。
以下は、新ホテルの外観イメージ。