外務省は、韓国での2018平昌冬季オリンピック・パラリンピック大会開催にともなう注意喚起を発出した。
平昌(ピョンチャン)と江陵(カンヌン)で、2月9日から25日まで「第23回オリンピック冬季競技大会」が、3月9日から18日まで「第12回パラリンピック冬季競技大会」がおこなわれることを受けたもの。
外務省では、訪韓時には外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録をおこない、現地の最新情報や緊急時の大使館からの連絡を取得できるようにしてほしいと呼びかけ。また、在韓国日本国大使館サイト内の「平昌大会特設ページ」などを参照し、必要な安全対策や防寒、感染症対策に心掛けるよう促している。
韓国では大規模なテロ事件などは近年発生していないものの、日本と比較すると韓国は殺人が約2.5倍、強盗が約1.2倍の頻度で発生。また、朝鮮半島の情勢は引き続き予断を許さない状況であることを踏まえて行動する必要がある。このことから、競技場など多くの人が集まる場所や公共交通機関などでは、周囲の状況に注意を払い、犯罪などに巻き込まれないようにする意識が必要としている。なお、大会期間中は、現地に大使館連絡事務所を設置する予定だ。
また、防寒対策も重要だ。平昌地域は韓国内でも厳しい寒冷地であり、期間中はマイナス20度に至ることがある。競技大会付近で、事前予約なしに宿泊施設を見つけることは難しいとの情報があり、観戦にあたっては、十分な旅行・観戦計画を立てるとともに、確実な防寒対策が必要となる。
さらに、韓国では現在、鳥インフルエンザが発生しており、家畜農家に対する防疫対策がとられているところ。現地での人体への感染は確認されていないが、養鶏場や渡り鳥の飛来地への訪問は控え、手洗い・うがいの迎行やマスクの着用、死んだ鳥に触れることは避けるといった点を意識してほしいとしている。