全日空(ANA)は2018年秋から国内運賃を改訂する。従来の「片道運賃」「往復運賃」を改訂し、空席連動型の運賃「ANAフレックス(ANA FLEX)」を新設するもの。10月28日搭乗分から適用する。
ANAフレックスの料金は、空席状況に応じてA・B・C・Dの4種類の金額内で変動する。従来の片道・往復運賃と同様に予約変更が可能なうえ、混雑期であっても早めの予約で格安に購入できるようになる。
加えて、従来の「特割」「旅割」については、それぞれ「ANAバリュー(ANA VALUE)」「ANAスーパーバリュー(ANA SUPER VALUE)」に名称を変更。「ANAフレックス」と合わせ、3種類のシンプルな運賃プランで運用することになる。
また、予約販売期間が大幅拡大する。従来の予約販売期間は「搭乗2ヵ月前の同一日から」だったが、9月3日予約分より「搭乗355日前の9時30分から」可能に。さらに特典航空券の予約期間は「搭乗日2ヵ月前の9時30から4日前まで」だったものを、10月28日搭乗分から「運航ダイヤ期間一斉発売日から搭乗日前日まで」に拡大。有効期間は1年間(従来は90日間)とする一方、搭乗日当日空港での前便への変更は不可とする。
新たな料金プランのイメージは以下のとおり。
ANAは今回の運賃体系刷新により、早期から旅行を計画しやすくするとともに、海外からの旅行者にも理解しやすいものにしたとしている。
なお、ANAはこの発表の同日に傘下LCCであるピーチとバニラエアの統合を発表している。