日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数を東南アジア主要4か国/地域(タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア)でみると、2018年3月(推計値)はタイが前年比4.2%増の11万6200人、シンガポールが同12.8%増の3万8100人、マレーシアが同9.0%増の4万7700人、インドネシアが同10.0%減の3万2400人。インドネシアを除く3市場で3月として過去最高を記録した。
タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシアの直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOではタイについて、昨年は2月中旬にあった祝日が今年は3月初となったことで連休が取りやすい日並びになったほか、日本の春の魅力を伝える宣伝・キャンペーンが訪日需要につながったと分析。シンガポールは花見需要の高まりに加え、オンライン旅行会社と連携した訪日旅行商品販売などが下支えとなって旅行者増に寄与した。
マレーシアでは、1月に実施した旅行博(ジャパン・トラベル・フェア)、SNSやネットメディアを通じた日本の春の魅力を訴求する情報発信などにより訪日旅行者が増加。4市場中、唯一マイナス遷移となったインドネシアは、航空チケット料金の値上がりなどが影響したとしている。