楽天は2018年7月1日、カンパニー制のさらなる強化を目的に組織変更を実施する。カンパニー体制について、現行の10カンパニーを5カンパニーに集約し、カンパニー内、およびカンパニー間のシナジー最大化を図る。これにより、意思決定を迅速化し、近接領域のサービスの開発からオペレーションまで、スピードや生産性を向上。事業環境への変化に柔軟に対応し、グローバル競争力を高められる組織体制の構築を図る。
トラベル事業を含むライフ&レジャーカンパニーは、ECカンパニーと統合し、「コマースグループカンパニー」となる。同グループの責任者であるプレジデントには、ライフ&レジャーカンパニーのプレジデントを務めた武田和徳氏が就任する。
ライフ&レジャーカンパニーとECカンパニーの統合は、O2O施策を含む近接サービスのシナジーの最大化やパートナー戦略の推進が目的。このほか4つあるフィンテック系のカンパニーは一体化。通信&メディアカンパニーとスポーツカンパニーも、主に携帯事業を推進するカンパニーと広告事業・メディア事業・スポーツ事業のカンパニーに再編する。
楽天ではこれまで、ライフシーンを幅広くカバーする「楽天エコシステム(経済圏)」を構築する上で、ライフスタイルやニーズが多様化するのにあわせ、サービスをより最適なものに進化してきたと説明。今後も常に進化を続け、イノベーションのさらなる創出と事業の持続的成長、利便性の高いサービスを提供するとしている。
▼現在と2018年7月1日以降のカンパニー体制対照表
▼2018年7月1日以降の組織図