政府、新幹線・全特急の海外ネット予約を実現へ、予約サイトの共通化も検討 -観光分野の行動計画2018を発表

政府は観光分野の政策目標の実現に向け、2018年の行動計画「観光ビジョン実現プログラム2018」を決定した。

観光先進国実現のための新たな3つの柱として(1)観光資源の保存と活用のレベルアップ、(2)世界水準の旅行サービスの実現、(3)日本政府観光局(JNTO)やDMOの大胆な改革、を設け、主要施策を設定。

このなかで、(2)世界水準の旅行サービスの実現では、最先端技術の活用や通信環境などに加え、公共交通の利用環境の革新として、2018年度中の全ての新幹線の無料WiFiサービス開始や、新幹線および全国の在来線特急の海外インターネット予約の実現に取り組む。将来的な予約ページの共通化も検討する。

これ以外にも、決済環境の整備や多言語対応の促進、大型荷物置き場の設置、スマートフォン等による運行情報等の提供の充実など、公共交通利用環境の革新では、新幹線をはじめとする鉄道関連への施策が多い。

また、(1)観光資源の保存と活用のレベルアップでは、公的施設やインフラのさらなる公開・開放を進め、赤坂迎賓館では公園でのカフェ建設も推進。新たな観光資源の開拓として、ナイトタイム等の活用や観戦型スポーツ等のインバウンド対応に加え、チケット購入の容易化によるエンターテインメント鑑賞機会の拡大や、VR・AR等の最新技術の活用も盛り込んだ。

政府では、今回の行動計画について、既成概念にとらわれない大胆な施策を打ち出したとし、各施策を一気呵成に実行して、世界が訪れたくなる観光先進国の実現に向けて取り組むとしている。

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