宿泊施設のプロデュースをおこなう温故知新社はこのほど、長崎県壱岐市の高級旅館「海里村上」の事業を継承した。
同旅館は風光明媚な湯本湾を望む立地にあり、元は福岡県の財界関係者が資金を出し合って設立した特別な会員制施設だった。2006年に前オーナーが買い取った後に、旅館として運営を開始。業績不振ではなかったが、オーナーが引退を決意してから後継者不在が課題となっていた。オーナーの考えに沿って旅館の売却を進めたところ、ある個人投資家が名乗りを上げ、温故知新社が運営をおこなうことを条件に購入する決断に至った。
同施設の客室は、全室オーシャンビューで40平方メートル以上の15室を完備。景色の良さに加え、地元素材を活かした和食やかけ流しの温泉が人気で、2009年にはJTB最優秀旅館賞を受賞した。