「出張+休暇(ブレジャー)」が出張の1割に、民泊利用者の8割が「ミレニアル世代」 ―コンカー調査(2017年)

経費・出張クラウド管理システムのコンカーはこのほど、出張と休暇を組み合わせた旅行「ブレジャー」に関する調査を実施した。同社のシステム「SAP Concur」のデータをもとに分析したもの。

それによると、2017年に実施されたブレジャーは、前年比2割増の220万件以上で、すべての出張件数の1割におよぶ。地域別では、EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域で46%、アジア太平洋地域で45%、南北アメリカ地域で19%。アジア太平洋地域で人気の旅行先都市は、東京、シンガポール、上海だった。

世代別にみると、世界的にはミレニアル世代(1983~1999年生まれ)の割合が最も多いが、南米・北米では、ミレニアル世代が38%、ジェネレーションX世代(1965~1976年生まれ)とベビーブーム世代(1946~1964年生まれ)はいずれも31%となり、すべての世代でブレジャーが人気。ただし、日本はジェネレーションX世代が44%と最多で、ミレニアル世代が36%となり、他国と異なる傾向がみられた。

なお、ブレジャーでの宿泊先は、ホテルのほか民泊エアビー(Airbnb)を介した予約利用が拡大。同社のデータによれば、ホテル宿泊の場合はブレジャーの出張が全体の1割程度だったのに対し、エアビーを利用した場合は7割がブレジャー利用。エアビー利用者の内訳は、ミレニアル世代が76%、ベビーブーム世代は6%だったという。

この調査では、「SAP Concur」に蓄積された出張・経費データをもとに、土曜の夜の宿泊を含む出張をブレジャーと定義して分析している。調査対象期間は2017年1月から12月まで。

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