米運輸省(DOT)は2019年5月16日(現地時間)、2020年夏の路線開設に向けて調整が進む羽田国際線の昼間発着枠について、米国航空会社4社による12路線を国土交通省に提案する方針であることを発表した。今年1月に、日米当局は日米航空協定を改正することで暫定合意。その際に羽田国際線12枠を米国航空会社に割り当てることが決められ、これに対して2月には4社が計19便枠を申請していた。
新たに申請する航空会社と路線は以下の通り。
- アメリカン航空: ダラス/フォートワース、ロサンゼルス
- デルタ航空: シアトル、デトロイト、アトランタ、ポートランド、ホノルル
- ハワイアン航空: ホノルル
- ユナイテッド航空: ニューアーク、シカゴ、ワシントンDC、ロサンゼルス
2月に申請した路線のうち、アメリカン航空のラスベガス、ユナイテッド航空のヒューストンとグアムが対象から外れた。アメリカン航空のダラス/フォートワース、デルタ航空のホノルル、ハワイアン航空のホノルルは発着時間帯別に複数申請されていた。
現在、昼間時間帯に運航されている米国便は、アメリカン航空のロサンゼルス線、デルタ航空のロサンゼルス線とミネアポリス/セントポール線、ハワイアン航空のホノルル線、ユナイテッド航空のサンフランシスコ線。
羽田の発着枠を米国運輸省に申請した米国航空各社は、今回の仮決定にコメントの機会が与えられている。デルタ航空によると、運輸省は各社からのコメントを検討後に2019年夏終盤に最終決定を発表すると見込まれているという。
今後、日米当局間の正式な合意を待つことになるが、米運輸省は新規発着枠便について2020年夏の東京オリンピック・パラリンピック前の就航を希望している。