観光庁は2019年8月28日、宿泊業技能測定試験に合格したベトナム人1名について、「特定技能1号」への在留資格変更を許可したと発表した。宿泊分野での特定技能外国人の受入れは初めて。
この制度は、深刻な人材不足を背景に、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人材を受け入れる目的で、2019年4月から運用開始したもの。試験は、国が定める基準にもとづき作成された問題をもって宿泊業の技能水準を評価する内容。宿泊分野では、フロント業務や企画・広報、接客、レストランサービス業務などに従事する外国人人材を対象にしている。
先ごろ政府がとりまとめた宿泊業の外国人受け入れに関する基本方針によれば、宿泊分野では、今後5年間で最大2万2000人を受け入れることを想定。特定技能1号の在留資格取得に必要な技能水準は「宿泊業技能測定試験」、日本語能力水準は「日本語能力判定テスト(仮称)」または「日本語能力試験(N4以上)」の合格者としている。