ブッキング・ドットコム(Booking.com)は、世界29か国地域の旅行者への調査やクチコミ情報をもとに、2020年の旅行のトレンド予測を発表した。
ブッキング・ドットコムでは現在、世界そのものが変わりつつある時代の流れにあるとし、2020年は「いまだかつてないスタイルの旅が象徴する年になる」と予想。調査結果から、テクノロジーに加え、旅先や現地の人々への責任感や繋がりが新たな旅を形づくるとし、2020年の旅行トレンドとして8つの要素をあげた。
オーバーツーリズムの回避を図る「穴場旅」の人気が上昇
テクノロジーが叶える、未知なる体験との出会い
周りに置いて行かれないための焦りを感じながらの旅ではなく、ゆったりと楽しむ旅へ
多彩な魅力が揃う旅行先への旅
ペットと一緒に楽しめる旅行が優先事項に
孫との旅行で心に残る思い出作り
レストランの予約が旅行の重要な要素に
退職後は長期旅行へ
例えば、世界の旅行者への調査では「オーバーツーリズムの緩和に貢献したい」との回答が54%、「環境負荷が抑えられるのであれば当初の旅行先と似た場所へ出かける」との回答は51%と半数を占めた。「観光で現地のコミュニティに良い影響を与えられるような旅行先を勧めるアプリやウェブサイトなどのサービスを利用したい」との意向を持つ旅行者は6割に上っており、当初の旅行先の代替となる旅行先や知名度が少し低い旅行の提案で、旅行者の需要を満たしていくと予想した。
このほか、「旅そのものをより満喫するために距離が長い経路を選ぶことを希望する」との回答も61%を占め、自転車やトラム、徒歩など、ゆっくりしたペースを楽しむ移動手段も一般的になると予想。また、「旅先では地元の食材を使った料理を食べるのが重要」とする旅行者は71%に上り、旅行計画ではグルメの願望がより前面に出されるようになるとも見る。
さらに「退職後により冒険に満ちた旅行の選択を行なうつもり」との回答は47%に上り、退職済みの19%が数か月間旅に専念する「ギャップイヤー」を計画していると回答。ブッキング・ドットコムでは、18歳~25歳の23%が55歳になる前の早期退職計画をするなど世の中の変化を指摘し、貯金をして用意した人生最長レベルの「退職旅行」の計画を支えるようなプロダクトが現れるとも見ている。
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