アコーとアリババ・グループは、北京で開催された「中国国際輸入EXPO2019」で戦略的提携の締結を発表した。今後5年間にわたって、デジタル対応やロイヤルティ・プログラムで旅行者の体験を向上させていく取り組みを共同で進めていく。
この提携によって、7億人におよぶアリババ・マーケットプレイスのユーザーは、アリババのエコシステムのなかでアコーが提供するシームレスな顧客サービスを受けることが可能になる。具体的には、アリババ・グループのOTAフリギーで、アコーが提供するホテルやエンターテイメントの予約のほか、ケータリングサービスやその他ライフスタイルサービスを受けることもでき、アリペイでの支払いも可能になる。
アコーは2016年にフリギーに旗艦店をオープン。毎年11月11日実施される「独身の日」セールでは、過去数年にわたって高い収益を上げている。
アコーは、中国人旅行者向けに「Haoke (英語でWelcome)」プログラムを立ち上げる計画。これは、中国人宿泊者を迎えるための認証プログラムで、中国語の案内、中国語スタッフ、中国料理メニュー、中国人向け支払いサービスなどを保証するもの。
また、アコーは近々、新しいライフスタイル・ロイヤルティ・プログラム「ALL (Accor Live Limitless)」を立ち上げる予定。今回の提携でアリババの持つ巨大な顧客基盤やエコシステムやデジタルマーケティング力を活用しながら、ALLを中国および世界でローンチする考えだ。