スマホで旅行予約は50%超、国内ツアーは「情報入力が面倒」 - JTB総研が旅行消費の調査発表

JTB総合研究所が実施した「スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査(2019)」によると、スマートフォンでの旅行関連商品の購入が過半数を超えた。

過去1年以内に行った旅行について、スマートフォンを利用して購入した旅行商品の内訳をみると、「宿泊施設」のみが増加した一方、他の商品は割合が減少。また、「宿泊施設」は33.0%と2位の「航空券(12.0%)」を 20ポイント以上上回る割合を占める結果となった。

性年代別では、29歳以下と30代の男女で特に「宿泊施設」を購入する割合が高い傾向が明らかに。また、29歳以下の女性は「イベントなどのチケット」、「レストランの予約」、「国内ツアー」など、より多くの旅行関連商品をスマートフォンで購入していることも明らかになった。

報道資料より

スマートフォン以外で予約購入した旅行関連商品を見ると、スマートフォンでは4位と7位だった「国内ツアー」と「現地の鉄道やバス」が3位と4位に上昇。スマートフォンで予約購入しなかった理由を見ると、「色々な情報を入力するのが面倒」、「店頭や電話での相談ついでに購入」が共に高い。「国内ツアー」を買わなかった理由では、特に「色々な情報を入力するのが面倒」が41.1%。「現地の鉄道やバス」については、「インターネットでは受け付けをしていない商品だった(14.3%)」が比較的高い傾向となった。

一方で、スマートフォンでの購入で「高額商品をスマホで購入するのは不安」や「個人情報が漏れると嫌」などに関する不安はそれほど大きくないことも分かった。

スマートフォンで旅行予約にかかった時間についての調査では、全体では、「1時間未満」が73.8%で最多。「1~2時間未満」が 16.7%と続いた。性年代別では、29歳以下が最も予約にかかった時間が長く、「1~2時間未満(40.7%)」が40.7%で全体の割合を20ポイント以上上回った(1時間以上合算57.4%)。また、「2~3時間未満(9.3%)」、「3時間以上(7.4%)」もそれぞれ全体より高い結果となった。

スマートフォン以外も含めた予約については、「1時間未満」が76.2%となり、スマートフォンでの予約の方が、やや時間が余計にかかる傾向。JTB総研では、若い年代の方がスマートフォンでの予約購入が多いことから、予約時間が長いと分析している。

予約時の面倒さについての調査では、店舗については、「旅行会社店舗の順番待ちが長い(20.5%)」、「旅行会社の店舗に行くのが面倒くさい(17.1%)」などが上位。インターネットについては、「商品数が多すぎ、探すのに時間がかかる(15.5%)」、「サイト上で入力する項目が多すぎる(14.2%)」など、情報量の多さや作業の煩雑さを面倒だと感じている人が多い結果となった。

報道資料より

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