アムステルダム、飾り窓地区でのガイドツアーを禁止、オーバーツーリズム対策で

写真:AP通信

オランダ・アムステルダム市は2020年2月20日、同市の「レッドライト(飾り窓)地区」でのガイドツアーを禁止することを発表した。これにより、同市は、オーバーツーリズム対策、衛生環境の改善を進めるとともに、この地区の性産業で働く人たちの保護を進めていく。AP通信が伝えている。

同市は、長年にわたって、レッドライト地区を含む運河地区でのオーバーツーリズムに苦慮しており、昨年4月から午後7時以降のガイドツアー禁止を試行していた。

同市によると、飾り窓の女性の写真を撮るグループツアーは後を絶たず、彼女たちの権利が侵害されてきた。同市の副市長は「飾り窓の女性たちをツーリストアトラクションとして扱うことは無礼なことだ」と話している。

ただ、ガイドが新しいルールを遵守すれば、ガイドツアーは許可される。新しいルールは今年の4月から施行される。

毎日115組ほどのガイドツアーがレッドライト地区を歩いており、同市の調査によると増え続ける観光客に対して、この地区の住民や労働者の半数以上が不満を訴えているという。

同市副市長は、「この禁止措置は、住民と労働者のために生活環境の破壊を防ぐためのもの」とコメントしている。

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