視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタルは、スマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView) 」のデータをもとに、2019年の12月の日本におけるスマートフォンの利用時間やアプリの利用個数などの利用状況を発表した。
それによると、日本では、スマートフォン利用時間のうちアプリが占める割合が前年比8ポイント増の92%となった。また、1ヶ月に利用されるアプリの数も増加。18歳以上では、1ヶ月に1回以上利用される数は平均34.6となり、昨年から約4個増えた。増加数が最も多かったのは18~34歳で、昨年から4.5個増加。一方、18歳以上が毎日(月間31回以上)利用するアプリの数は8.8個、昨年と比べると0.8個の増加にとどまった。
昨年からアプリの増加数が最も多かった若年層において、月間に利用されるアプリの個数が増加したカテゴリー上位5つは、エンターテイメント、Eコマース、ファイナンス、家族とライフスタイル、効率化ツール。そのなかで、エンターテイメントの増加が最も多く、TikTokの利用拡大やさまざまな動画配信サービス、漫画やゲームアプリの利用者の増加が影響していると見られる。
ニールセンは、この結果から、「消費者が日常的に利用するアプリは、普段使い慣れているものを選択する傾向がある。豊富にあるオプションの中から自社のサービスを選択してもらうためにも、アプリのマーケティング担当者や開発者は、共感できるコンテンツの提供やアプリのUI・UXの向上、または新しいニッチを見つけ出しサービス展開するなど、高品質なユーザー体験を提供することが重要になる」と分析している。